許す
「許せない誰か」を心の中に住まわせたまま生きているということは、とてもくるしい
事だから、人は頭でその人を許そうとする
でも、やはり許しきれていない自分に気づいてはため息がもれる。
「人はまず自分自身を許す事なしに、人を許すことはできないもの」
とある人に言われたとき、何かが、落ちていった。
自分を許すとは、許せないと思った時の 苦しみや怒り、恨み などの感情と
やってしまった取り返しの付かないことを手放すことだった。
確かに、考えてみれば、一番許せなかったのは自分自身だった。
自分の抱いた醜い感情おろかな行為 冷たい態度、恥ずべき言動。
あまりにも情けなかった自分という、
過去の人生の断片をひきずったままいきてきたことが、どんなに
自分に対する、信頼感を失わせていたのだろう。
憎んだり、怒りを覚えたのは、そうならざるをえない心の痛みがあつたからだ、その痛みを
そのまま受け入れてあげればよかったのだ。
許せなかった自分を初めて許す事ができたとき、胸のあたりに温かいものがこみあげて
きて、涙が自然に流れてきた。
自分を許せないという思いが、どんなに辛いものであったかを初めて知った。
私は
自分をゆるすことが、世界を自分のおもうままに、歩いてみることができはじめました。
ありがとうね。